整理整頓が苦手だ。
瞬間的にやる気になってデスク周りや事務所をきれいにしても、その状態が持続しない。
物の置き場所を決める。使い終えたらその都度片付ける。
言うのは簡単だ。
私だって言うだけなら言える。
散らかるのは紙資料だ。
仕事柄やむを得ないのだが、紙が多すぎる。
と、何もかも紙のせいにしていたのだが、油断するとデータも散乱して収拾がつかなくなる。
納品済みのデータをこまめにHDDに移したり、使わなくなった資料のデータは消去したりといった作業が必要だ。
いちばん悩ましいのは写真データだ。
一度の撮影で何百枚と撮る。
データは写真1枚が25メガ〜45メガほどあるので、ディスクも圧迫している。
不要なデータは早く消去したほうがいいのだが、これがまた結構な労力だ。
「残す」ことも仕事や創作活動の一つなので、一括消去はできない。
では何を残すのか。
クライアントからの受注品は、先方が求めるものを商品として残せばいい。
自分の創作物は、今後いつ使うか分からない
一枚写真の場合もあれば組写真として使うこともある。
何に使うかも決まっていないが、膨大なローデータのまま全部を保存しておく訳にはいかない。
かなりドラスティックな取捨選択をしていく。
創作物としての写真は、自分が納得できるものは一日撮影して一枚あれば御の字だ。
その一枚は、試行錯誤の末に生まれることもあれば、偶然撮った一瞬のものもある。
それを探すのが一苦労だ。
撮り溜めたデータをチェックして、気になる写真を残す。
「気になる」程度だとあまり減らない。
似たような写真は、その中からベストなものを探す。
その吟味する作業は楽しいのだけれど、思いのほか時間がかかるもの。
つい後回しになってしまい、何千枚というデータ群だけがディスクに溜まっていく。
溜めすぎて現像ソフトの動きが悪くなってきた。
もう限界に近い。
この土日に、少しデータを整理した。
改めて自分の写真を見ると、やはり「当たり」と思えるものは100枚に1枚もない。
だが、なんとなく味のある、捨てるには勿体ない写真はそこそこある。
それでいいと思う。
そういった写真をストックしていけば、いつか自分らしいスタイルに気づくのだろうと思う。