路傍のツツジ

 

昨日付の新聞に掲載されていた記事なのだが、今日までにウェブ版の掲載がない、

共同通信「報道と読者」委員会という題名の記事がある。

テーマの一つが「トランプ米政権発足」。

議論があまりにもずれているので、気になる点を書き留めておく。

(略)ふたを開ければトランプ氏の圧勝だった。なぜこうした読み違いが起きたのか、検証が欲しいと思った。

とある。

確かに選挙前の日本のマスコミ報道はハリス優勢だった。
(ネットではトランプ優勢の論調が多かった印象だが)

結果は我々が知る通りだ。

このことについて、大学教授の委員は「検証が欲しい」という。

私もマスコミ報道の検証を読んでみたい。

だがこの委員の発言の続きを読んで、あまり期待できないと感じた。

(略)一方、トランプ氏の人柄について「本質的には優しさや温かみがある」とする評価を取り上げたインタビュー記事に違和感を覚えた。政治家は本性がいくら素晴らしくても、政策に反映されなければ意味がない。

トランプ報道で「優しさ」「温かみ」などの記事は、寡聞にして知らない。

だがそれが選挙結果を左右したとは到底思えない。

米国の有権者がトランプを選択した理由の検証をする気がないのだと思った。

背景にあるのは、米国社会に関心を寄せる人なら分かると思うが

BLMやLGBT、移民推進に代表される「行き過ぎたDEI」の反動だ。

過剰なまでのリベラル政策が、米国社会のマジョリティの怒りを買ったにすぎない。

だがそれを日本のマスコミは決して伝えようとしない。

この委員はその後も、ハリス氏をめぐる報道で「本人の評価が偏る可能性があるのではないか」と疑問を呈しているが、それならトランプへの印象操作も改めよと言うべきだろう。

討論の後半は「ファクトチェック」へのただならぬ執念を感じさせるものだったのだが、

それであればなおさら、生稲議員の靖国参拝報道の原因を徹底討論すればいいのに

この誤報に関しては

会議の冒頭、生稲晃子自民党参議院議員が靖国神社を参拝したとする誤報の経緯や再発防止策について有田司編集長が報告。委員からは、反省点を踏まえつつ積極的な取材を続けてほしいとの声が出た。

と、リード文で触れただけだった。

これ、ウェブ版は出ないのか。

出したら面白いのに、と思った次第です。

 

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。