先日から視聴を始めた「チ。ー地球の運動についてー」。
いきなり拷問シーンから始まって気持ちが萎えたが、なんとか立ち直って見続けている。
ストーリーは、当時は異端で処罰の対象とされた地動説の話だ。
今日、第9話「第9話 きっとそれが、何かを知るということだ」を見ていて、
とても感銘を受けた言葉があったので書き起こして残す。
主人公のオクジーが、天文研究所で働くヨレンタに
「文字が読めるってどんな感じなんですか?」と尋ねる。(オクジーは字が読めない)
以下、ヨレンタの言葉。
文字はまるで奇跡ですよ。
時間と場所を超越できる。
200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話に笑うこともできる。
私たちの人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められている。
だけど文字を読むときだけは、
かつていた偉人たちが私に向かって口を開いてくれる。
その一瞬、この時代から抜け出せる。
文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。
そんなのまるで、奇跡じゃないですか。
(以上)
先日の写真展「わたしのしらいち」でも、
展示されていた落描きの写真を見た人が
「描いた落描きが、何年も経って写真になって誰かに見られるなんて、本人も思っていなかっただろう」
という主旨の感想があった。
写真に残すことも、言葉に残すことも、未来の誰かに伝えるメッセージになるのだ。
そう思うと、もっと創作に励もうという気持ちが強くなった。
今日はいいものを見た気がする。