今日、運転中の車で国会中継が流れていた。
誰の質問だったか覚えていないが、今年が戦後80年になることへの見解を石破総理が語り始めた時
彼は「敗戦から80年」と言った。
その「敗戦」という言葉が、心に重く響いた。
長らく私たちは終戦ということばを耳にし、目で読み、また8月15日を「終戦記念日」と呼んでいる。
終戦から80年
敗戦から80年
一文字違うだけで、受け止め方は大きく変わる。
そう。私たちは、80年前に負けたのだ。
戦争が勝手に終わったのではない。
負けて戦争が終わった。
敗戦から80年。
戦争に負けたことで、この国はどうなってしまったのか。
負けた原因は何だったのか。
そういった観点での議論は、ほとんどされていないように感じる。
学校教育では、何のために戦っていたのかも教わらなかった。
石破首相の政治手法も言動も、何一つ好きになれないが、
あえて「敗戦」という言葉を使ったことは、私たちに気づきを与えてくれるという意味で評価していいと思う。