今朝は錦糸町から上野周辺まで歩き回った。

浅草を歩いていると「浅草歌舞伎」という立て看板を見つけた。

その横には矢印付きの「浅草公会堂100メートル」という表示。

早朝だったので当然、その時間には開いてないと思って入り口のポスターだけ検めた。

新春浅草歌舞伎

明日が千秋楽とある。

白市歌舞伎に心を打たれて二か月弱。

せっかくの機会なので、プロの歌舞伎公演を観てみたいと思った。

ポスターに入場料の記載はなかったが、

末席なら安く観劇できるのではないかと思い、後でまた来ることにした。

そして、開演1時間前の午前10時すぎに公会堂へ行くと、ロビーは大勢の人であふれている。

弁当売りのご婦人が威勢よく叫んでいる。

当日券売り場では窓口の人が、3等席のデメリットや、座席からの見え方などを丁寧に説明してくれる。

初心者なんだから気楽に観られればそれでいい。

チケットを買っている間もずっとおばちゃんの声が響いていた弁当を見に行く。

今半の牛肉重。

名前だけは知っている、あの今半ですね。

せっかくなら名物を食べておきたいと即決で買い求める。

「はい、これであと七個だよー」

おばちゃんの押しが強い声で、一個、また一個と売れてゆく。

 

3階の席に着いて舞台を見ると、花道の手前以外はよく見える。

これでじゅうぶんです。

しかしこの弁当、いつ食べるのだろう。

さっそく食べている人もいるが、その数はまばらだ。

心配になってググってみると

歌舞伎の弁当は幕間に食べるのが一般的。幕の内弁当の語源でもある。

ということだった。(幕の内弁当の語源は諸説あり)

なるほど。幕の内弁当って、意味を気にせずにいたけど、幕間に食べるからそう呼ばれたのか。

大事なことはグーグルから教わることが多い。

最近はAI先生か・・・。

 

そして一本めの演目が「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」。

白市で大人歌舞伎が演じた演目だった。

物語は二度目なので、分かりやすい。

当たり前だけど、役者さんの演技力も声も、衣装も、舞台装置、お囃子もプロフェッショナル。

完璧な舞台というものを見た気がする。

これで3000円(弁当入れても4000円)なんて、得した気分だ。

でも、そこで一番に思ったのは、

白市歌舞伎だってよくやっている、ということ。

あれはあれで、客を感動させる力を持っている。

歌舞伎に限らず演劇についてはまったくの素人だけど、舞台というのはいいものだと実感した。

今度浅草に行ったら、浅草演芸場に行ってみようと思っている。

 

 

 

ワンストップで取材チーム(ライター&カメラマン)を手配できます

ぶるぼん企画室は広島県東広島市を拠点に活動する編集プロダクションです。

広島で取材スタッフを探すなら
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。