祭りの人だかり

 

梅雨の真っ只中の今日、西条の御建神社祇園祭りがあった。

写真クラブの例会中に神輿渡御が会場前を通るとのことで、例会を中断して写真を撮った。

神輿のそばで担ぎ手を見守る知人がいた。

挨拶をして少し話すと、「やる者が減っている」と言う。

担ぎ手ではなく、祭りの段取りや準備、裏方仕事をこなすお世話役のことだ。

神輿担ぎは、学生や地域の青年たちがこぞって参加する。

だが運営する側の人たちは高齢化が進み、これまでできたことも継続が難しくなっている。

かくいう私も、10年ほど前までは担ぎ手として参加していた。

だが転居で西条を離れると縁遠くなる。

参加者は半ばお客さんのようなもので、終わればいなくなる。

だがお世話役はそうはいかない。

祭りを存続させるには、お客さん的な参加者を呼び込むことと並行して

裏で汗をながす人たちを確保することも大切だと思った。

従業員が確保できなくて店を閉めるのと似ている。

お客さんだけ増えても、続けられないのだ。

事業にも地域づくりにも、裏方となる人なしには成り立たない。

 

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。