道の駅 午後7時半

 

今日は仕事の後、広島市内で開催されている写真展を見た。

多人数のグループ展なので、いわゆる学習発表会スタイルだが、

出品者個々の作品からは、それぞれの技量が感じられた。

 

現代の写真は、レタッチや加工なしには語れないのかと思うくらい、手が入った作品だらけだ。

それもある種の表現手法としては面白いのだろうけど、

その写真で作者が何を表現したいのかは分からない。

すべての作品に題名がなかった。

写真は見るものだから、題名なんて関係ないじゃないかという意見もあるだろうが

「作品」として出すのであれば、作者の思いを表わす題名があったほうがいいと思う。

 

「(技術的に)いい写真だな」と思うものは数枚あったが、いずれも既視感のあるもの。

「いいか悪いかは別にして、なぜか気になる写真」はない。

みんなきれいに仕上げていた。

フリー素材のイメージ写真のようだ。

ただそれだけだった。

 

技術の研鑽は大切だ。

私も商業カメラマンとしては、日々腕を磨いている。

だが一人の写真家として自由に撮るときは、技術介入を意識せずに撮り、最小限の手数で仕上げる。

表現したいのは「レンズを通して見たリアル」なのかなと最近思う。

それが今の、自分のスタイルだと思う。

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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