新聞の投書欄

 

今日の新聞の投書欄に、小学校教員がクラスに「さん」付けを導入したという話があった。

曰く「男らしさ女らしさというイメージではなく、性別に関係なく自分らしさを大事に・・・」だそうだ。

自分らしさを大事にしたとき、「さん付け」という単一的な呼称でいいのだろうか。

 

私が小学校4年生のとき、それまで使っていたあだ名が禁止された。

理由は「あだ名は差別」(担任教師)というもの。

以来、名前の一部に「くん」とか「ちゃん」をつけているものも含め、全て使用禁止。

人を呼ぶときは、苗字+「くん」「さん」に決められた。

私はみんなから「たけ」「たけちゃん」と呼ばれていたが、

ある日を境に「ほりゆきくん」としか呼んでもらえなくなった。

友達の名前を呼ぶときも、慣れ親しんだ名前でなく苗字+「くん」。

女子なら苗字+「さん」。

何というか、友だちだった子と急に距離ができたような気がした。

まあそれも中学に入ると苗字呼び捨てになるのだが。

 

友情を育む子供時代に、呼び方ひとつで変な溝ができやしないかと心配になる。

教師は、呼びたければ子供を「さん」付けで呼べばいい。

子供同士の呼び方は自由にさせてほしい。

こんなところにも大人が介入していることが気持ち悪い。

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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