実家の縁側が明るくなった。

 

父の死後、実家に帰ることが多くなった。

これから相続の話がいろいろと出てくるのだが、

資産らしい資産はないので、もめることはない。

ただ、登記上は父の名義になっている山林があちこちにあるようで

固定資産税の納付書を見ると、20箇所くらい列記されていた。

とても私たちが世話をできるようなものではないので、手放す方向で考えているが

よく見ると所在地が、実家のある下徳良の土地はわずかで

ほとんどが隣の上徳良になっている。

これには理由があって、先祖はもともと上徳良の出なのだそうだ。

そんなことは、今日の今日まで知らなかった。

父が生きている間に聞いたのは、山林が飛び地のようにあちこちにあって

登記を見ないと分からないということぐらい。

実際に何箇所あるだとか、面積や所在地は知らなかった。

もちろん納付書に書かれている文字だけでは見当もつかない。

というわけで一度、山林を含むすべての土地が、

どこにあってどんな状態なのかをこの目で見てみようと思っている。

先祖から受け継いできたものを、ちゃんと見ておきたい。

そのことが、せめてもの先祖供養になるような気がする。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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