「水準点」という場所がある。
三角点と同様に、測量に使われるものだ。
三角点は経度・緯度の基準、水準点は標高の基準になる。
三角点はよく知られているし、私も測量に使われるものだということぐらいは知っている。
しかし、水準点はその存在すら知らなかった。
地図上では四角の中に点を打った記号が水準点だ。
水準点は、見落としてしまいそうなほどひっそりと存在していた。
三角点のような立方体ではなく、丸くて小さくて平らな形状だ。
土が流れてくれば隠れてしまいそうだ。
だがこの水準点がないと、正確な標高は測れない。
道路やトンネルの工事では特に重要だ。
地味な見た目だが、私たちの生活に大きく関係している。
日本中にこの水準点と三角点があるわけで、整備した先人の努力には頭が下がる。
差し当たって何かの役に立つわけではないが、知ってよかったと心から思う。
地図を見るのが楽しくなりそうだ。