小童(ひち)の須佐神社にて

 

三次市甲奴町の須佐神社で、的弓祭(まとうさい)があった。

去年は取材で訪問したが、今年は個人的に撮影目的で行ってきた。

撮影の成果は置いといて……

須佐神社のある場所が「小童」という地名。

たぶん地元の人しか分からないと思うが「ひち」と読む。

「こわらし」でも「こわっぱ」でもない。

「ひち」

読み仮名が振ってないと絶対に読めん。

由来を調べると(以下の記述は三次市立小童小学校ホームページを参照)

①この地に住んだ素戔嗚尊の妻、櫛稲田姫のことを小童と呼んだ説。

②素戔嗚尊がこの地を巡幸した時、大騒ぎした童を「ヒチぐるうな」と叱った。その「ヒチぐるうな」の上の二文字をとった説。

③この地に小童(こわらべ)が現れ、いつしかひち(しち)の地名を表す当て字として小童と書くようになった説。

があるそうだ。

素戔嗚尊を祀った須佐神社があるので、①か②が濃厚なのかなあと、勝手に想像してみる。

 

他に難読地名で覚えているのが山口県の特牛(こっとい)。

いや、これも読めんし……

特牛は、牡牛を表す古語で、なんと広辞苑にも載っていた。

ことい【特牛】(コト(殊)オヒ(負)の約かという)「こといのうし」「こというし」の略。

そして、「こといのうし」とは何かというと「重荷を背負う牡牛。強靭な牡牛」だそうだ。

しかし地名の由来となるとはっきりしないようだ。

この周辺で和牛の牧畜が盛んだった説。

近くの入江の名「琴江(ことえ)」から転じた説。

 

もう一つ、最近目にしたのが愛媛県の大三島にある「台」。

「うてな」と読む。

しかも、台(だい)の訓読みが「うてな」だと……?

知らなかったわ……。

文字通り「見晴らしがいい高台」のことを言うようだ。

大三島の鷲ヶ頭山(わしがとうざん)の麓のあたりの地域なので、

山の斜面で高くなっている場所が由来かと思う。

 

いろいろ勉強になる。

分からないことはすぐ調べる習慣をつけよう。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。