傘立て

 

昨日の文章講座で、先生が言った。

「迷って書くほど良いものになる」と。

昨日の講座は、次回批評作品の提出日。

私はいつもなかなかまとまらず、当日の朝「えいやっ」で書いて出しているので迷う暇がない。

時間を置いて見直して、原稿用紙に書いてみて、と推敲すればいいということは分かっている。

だがどうにもスタートが遅い。遅すぎる。

いまだに産みの苦しみというか、書くべき題材に困っている状態だ。

 

最近やっと一つ、次回の中編のヒントが浮かんできた。

これを書いて批評してもらうのは早くても来春のことだが、

書き進めて手応えを感じていないと手を挙げにくい。

この数年、創作の物語を描くのに苦戦している。

経験を、自分の中で消化しきれていないのか、熟成が足りないのか。

迷う以前の問題。

しばらく苦しみは続きそうだ。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。