今日は終日の取材。
3人のインタビューと撮影を担当した。
事前に方向づけはできているし、質問内容も共有しているが、
ビジュアルは現場合わせになる。
通常は、ほとんどの取材がロケハンなしに行われる。
その日のインタビュー内容から、写真のシーンや題材を即決しなければならない。
そして、どんなにいいシーンが思い浮かんでも、
その時間にその場所で撮れるものでない限り、実現の可能性は極めて少ない。
ではどうするのか。
現場で撮れる可能性があるシーンの中から、自分なりの最適解を提案する。
今あるもので一番良いものを作るのだ。
そのプランが上手くいったときは、心の中で拳を握り締める。
想定と違うときは、微調整をかけながら理想の写真に近づけていく。
この繰り返しが面白くて、写真を撮り続けているのかもしれない。
もちろん一発でキマるのが一番なのだが。
しかし、インタビューは面白い。
記事でも写真でも、その人らしさが伝えられるよう工夫することができる。
そして書き手や撮影者が違えば、また違った表現になる。
同じ人の紹介をしても、書き手の感性次第で文章は変わる。
撮影者の感性次第で写真も変わる。
取材対象者と取材者の個性がぶつかり合って生まれる一つの「作品」なのだと思う。
広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
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