選挙は私たちの意思表示

 

安倍元首相が応援演説先の奈良県で凶弾に倒れた。

選挙を経て選ばれた代議士を、暴力によって消し去るという愚挙に

強い憤りを思えるとともに、

日本のために汗を流してくれた安倍さんを失った悲しみが止まらない。

 

今回の参議院選挙は、広島県で10人の候補者がいる。

多ければいいというものでもないが、

選択肢が増えるのはいいことだと喜んでいた。

実際、選挙区選挙では誰に投票しようか迷った。

迷うということは、それだけ真剣に政治について考えるということ。

候補者が多いことで、選挙がより身近になってきたと感じる。

 

今日の出来事は、選挙制度、民主主義を否定するものだ。

気に入らない相手は暴力をもって言論封殺。

こんなことが近代国家で許されるはずがない。

だたらこそ私たちは選挙に行って、言論の自由を脅かす勢力にNOの意思表示をしなければならない。

私たちには言葉がある。

だがその言葉が、時として人を誤った方向に導くこともある。

安倍さんは首相時代に、さんざんマスコミから叩かれた。

ある者は「独裁」と言い、「おごり」「忖度」などの主観的な表現で印象付けることをする者も多かった。

言論界や学識者の中にも、SNSで首相の人格攻撃に終始する人がいた。

そういったさまざまな言葉の、あえていうならば「暴力」が、今回の凶行と無縁とも思えない。

政治家(公人)には、プライバシーがない。

批判を受けることからも逃れられないが、それをいいことに誹謗中傷や過激な物言いに走るものが増えた。

言論の自由が認められているが、相手の人権を脅かすような言葉は暴力と同じだ。

 

明後日は投開票日。

危機は国外だけでなく、国内にも存在することが改めて分かった。

私たちは今日、隠れていた危機に気づいたのだ。

自分たちの安全をどう守っていくのか。

一票を投じて「民意」という力で示したい。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。