酒蔵見学

 

今日の写真クラブは、例会途中に酒蔵の撮影会を行った。

例会会場から徒歩10分ほどの所に、賀茂鶴酒造がある。

案内してくれたのは、杜氏の椋田さん。

賀茂鶴に四人いる杜氏の一人だ。

普段は外から眺めるだけの蔵の中を歩いた。

 

杜氏は見学者の案内に慣れているのだと思うが、説明が上手い。

語り口も柔らかく、気さくな雰囲気なので、質問もしやすい。

撮影もそこそこに、話に聞き入ってしまった。

 

50歳の手前ぐらいからすっかり下戸になったので、酒を飲むことはほとんどない。

だが話を聞くのは面白いし、酒蔵の中に漂う甘い香りは好きだ。

機械化が進んできたとはいえ、酒造りはその工程のほとんどが手作業。

麹を育て温度管理に心を砕く話は、聞き応えがあった。

 

椋田杜氏は最後に、「顔が見えるお酒造りを目指している」と言った。

「顔が見える」ことは、酒造りだけでなく、あらゆる事業で強みになる。

品質が近く慣ればなるほど、同業他社との差別化がしづらくなる。

そのとき、自社の商品を選んでもらうためには「顔」がものを言う。

彼の話にすっかり魅了された私は、もし酒を飲むことがあれば

賀茂鶴を、椋田杜氏が造った酒を飲みたいと思った。

 

 

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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