この一年半、乗り越えられなかった壁に挑んでいる

 

1年半ぶりに小説を書いている。

前回の作品の批評会で先生に言われたのが

「次回は50枚くらいの作品を書いてみなさい」

というものだった。

過去3回の出品は20枚から30枚の間に収まっている。

50枚というと、2倍のボリュームになる。

さてどうしようかと思案したまま、1年半が過ぎた。

1年過ぎたあたりで「このままでは永遠に書けない」と思い、

何のあてもないのに5月提出に手を挙げた。

しかしそこから数カ月、悩ましい日々が続いた。

 

私の作品は、日常の中の小さな出来事を題材にすることが多い。

ドラマチックでセンセーショナルな物語ではなく、

自分自身がしみじみと感じ入ったものを文章化する。

そういうときに20枚、30枚という文字量はとても収まりがいい。

一人の人物の一つの出来事と、そこに付随する諸々の人間関係を描いていくと、

無理なく完結できる。

50枚くらいになると、それでは足りない。

題材そのものに、もっと強いものが必要になってくる。

あれこれと考えて、書きかけてはやめて、残り時間が僅かになった。

打開策として20枚の作品で三部作を描くことにした。

一気に50枚の題材は見つからなかったが、20枚程度の題材はあった。

その3本を一つのテーマで綴ってみようと思っている。

今は第二部の執筆中。

明日には書き上げて最終章に入りたい。

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。