自民党の小野寺政調会長が、年収103万円の壁引き上げを巡って
「なんで学生が103万円まで働かないといけないのか」と発言した。
「学生に十分学業に専念できるような支援をすること。本来はこれを国会でやるべきではないか」だそうだ。
ならば親世代の収入が増えるような施策をしてほしい。
日本の労働者はこの30年で平均年収が微減(2022年472万円→2022年458万円)している。
そして税金や社会保険料の負担が増えているので、手取りはさらに減る。
年収500万円のサラリーマンで24万円も負担が増えている。
そして物価は1割ほど上昇している。
大学の授業料は、国立大学が94年に41万だったものが53万に
私立大学は70万が93万に上昇している。
収入は減って、物価と学費が上昇しているのに、学生に「働くな」とは
全大学の授業料を無料にでもするつもりか。
103万の壁引き上げは、パート・アルバイトだけでなく、すべての給与所得者に恩恵がある。
親世代の手取りも増えるのだから推進すべきだし、
議論は税収減をどうクリアするかの段階に入っていると思うのだが、
相変わらず「7兆円」という雑な試算で思考停止していて、これが日本の国会なのかと頭を抱えてしまう。
(アイキャッチ画像は本日の収穫)