昨秋、父がこの世を去った後、愛用していた腕時計を(勝手に)もらった。

スーツに合わせる時計の電池が切れていて、交換に2週間かかるので放置していたので、代わりに父の時計を使おうと思った。

かくしてはや10ヶ月。スーツを着たのとジャケットを羽織ったのを合わせて3回ぐらい。

時計の出番は極めて少なかった。

先日、机の隅に置きっぱなしの時計に目をやると、針が止まっていた。

電池切れだ。

時計屋のあるショッピングセンターの駐車場でバッグから出すと、針が動いていた。

電池切れ寸前で、止まったり動いたりしているのだろう。

早く替えないと…。

時計屋のカウンターで見せると、店主か

「これはソーラー式ですね」だと。

電池交換は不要で、光に当てておけばいいのだという。

パネルのようなものが見えないので、まさか発電しているとは思わなかった。

CITIZENの文字の下に“エコドライブ”とあるのが、ソーラー式ということなのだろう。

どう見てもただの時計だが、これでソーラー発電するのか。

ちょっと得した気がした。

 

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。

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