今日の小説塾で、作品中に仕掛ける伏線のような話になったとき
「パンくずか小石か」という比喩を使った人がいた。
ヘンゼルとグレーテルが道に迷わないように目印で置いたもののことだ。
なるほど、物語を展開する中で、所々に散らしておいて
後で振り返ると「おお、ここにあった」という目印になるような叙述。
ヘンゼルとグレーテルの話そのものも忘れてしまっていたけど、
森の中で迷子にならないように目印をつけるというのはこの童話のことだったのかと思い出した。
原作ではパンくずは小鳥が食べてしまって目印にならなかったようだが、
そういった例えがすぐに出てくる人はすごいなと敬意を持った。
小説塾のメンバーは、いつも新しい視点や深い教養の大切さを教えてくれる。