父の死去に伴う手続きの中で、
養子縁組という、家族は誰も知らない事実があった。
このことを知っている可能性があるとしたら、存命なのは大叔母一人しかいない。
今日、大叔母に届け物があったので、会ったついでに尋ねてみた。
しかし驚かれるだけで、養子縁組をしたことすら知らなかった。
おそらく誰にも話したくない事情があってのことだとは思うが、
もう誰にも分からない。
生きている間に、誰にも語っていないのだから仕方ない。
父の思い出話を語るうちに、山林の話になった。
大叔母曰く
私の曽祖父が山林をいくつも持っていたのだという。
当時は小作人を抱えて農業経営をする傍ら、製材所も構えて林業にも進出していたのだと。
もともと曽祖父が住んでいた家は、今の私の実家とは違う。
さらに言えば、その旧宅に養子で入っており、出身地は世羅にある。
その家のことも教えてもらった。
父のことは謎のまま終わりそうだが、
曽祖父がたくさんの山林を所有するに至った経緯については
調べればもっと分かるかもしれない。
ルーツ探訪は続く。