午前3時すぎに、寒さで目が醒める。
少し開けていた窓から冷気が入り込んだ。
昨日の暑さが嘘のように、車外はひんやりとしている。

夜明けが始まっている。
駐車場近くのローソンで、朝食と山での食事を購入。
(もっと近くにセコマがあるのだが、深夜時間帯は営業していない)
車中でパンを食べていると、駐車場にキツネが現れた。

昨夜もアイヌコタン近くの料理店前でキツネを見た。
同じ個体か?
身支度を整えて、雌阿寒岳に向かう。
阿寒の集落を出ると、家一軒すらない。
森の中を15分ばかり走ると登山口に着いた。
ここにあった温泉宿が火事で消失したそうで、駐車場とトイレ以外は何もない。
5時に入山。

はるか彼方まで森が続いている。
本州とスケールが違いすぎる。

雌阿寒岳山頂と阿寒富士。
8時ごろに登頂。風が心地いい。
山頂にいるのは、ロシア生まれでサンディエゴ在住の観光客。
この後阿寒富士まで行くそうで、先に下山している息子にレンタカーのキーを渡して欲しいと・・・。
日本人を信頼しすぎではないかと思ったが、彼女の期待通りに息子にキーを渡しておいた。
10時半に下山。
この頃になると日差しがきつくて、もう暑い。
登山口を流れる白濁の沢から硫黄の匂いがする。
さぞやいい温泉だったのだろうと思う。
次の目的地、斜里岳に向かう途中、弟子屈(てしかが)というまちで一休み。
弟子屈ラーメンが有名らしいが、Googleで見た古びた店に行ってみた。
おばちゃん一人の店。
店にクーラーはないし、暑さに参っている感じだった。
ラーメンに麩が乗っていた。珍しい。
オーソドックスな醤油ラーメンで、なつかしい味。
しかし暑い。
ラーメンを完食して、温泉「泉の湯」へ。
とにかく安い。
そして開店直後は、一番風呂を求める地元民が殺到。
(と言っても5〜6人)
湯は熱い。温めの浴槽でも熱い。
(今回の行き先は総じて熱めだった)
ここでさらに体が温まり。
その後、道の駅の休憩所で一息入れるも・・・
ここも冷房なし・・・
つい最近までは、冷房なしで暮らせていたのだろうと思う。
熱中症気味で頭痛がしてきた。
斜里へと北上し、道の駅でビバーク。
夕食は、この旅一番の意識高い系でハンバーグを。
しかしまだ体調が回復せず、半分くらいしか食べられなかった。
斜里のまちはわりと大きくて、コンビニがセブン、ローソン、セコマと3つもある。
セブンとローソンは24時間営業なので安心だ。
明日に備えて早めに寝る。
相変わらずヴェゼルの寝心地がいい。
この日の山行
雌阿寒岳
距離:6.1km
時間:5時間27分