天皇皇后両陛下が広島に行幸啓され、記念の提灯奉迎に参加してきた。
平和公園から本川沿いに人垣ができていた。
近くにいた警察官に聞くと、この後陛下を乗せた車が通るのだという。
誘導されるまま、空鞘神社の前で待機。
誘導や警備を担当する、他県の警察官の人たちがとてもやさしく丁寧で
警察のイメージが覆された。
(ふだんはこんなことはないと思うが)
天皇陛下がにこやかに手を振ってお通りになった。
隣の席の皇后陛下もこちらの人垣にほほえんでおられた。
57年生きてきて、初めて天皇陛下・皇后陛下のお姿を目にすることができた。
感無量のまま、提灯奉迎の会場に向かう。
到着したとき、すでに用意された提灯は配布が終わっており
日の丸の小旗とペンライトをもらった。
時が来て、ホテルの上階に提灯りが二つ燈った。
肉眼では分からないが、会場アナウンスが両陛下がお出ましになったと伝える。
我々が提灯やペンライトを右へ左へと振ると、提灯も左右に揺れる。
皆の心が一つになっているように感じて、とてもいい時間だった。
天皇陛下、皇后陛下のお姿を拝見することも、
「天皇陛下万歳」と叫ぶことも、人生で初めての経験だった。
もういつ死んでも悔いはないが、残りの人生を精一杯生きていこうと思う。