ここ数日、いや先週あたりから批判が殺到している本があるという。
曰く、発達障害の人に対して差別的な表現だという。
発達障害者を「困った人」と言い、帯には「なぜいつも私があの人の尻拭いをさせられるのか」とある。
既視感があるなと思ったら、トランスジェンダー本と同じパターンではないか。
自分が気に入らないと思ったり腹を立てたりするとすぐ「差別的」と批判して発行中止や回収を求める。
一方でスキャンダラスに真偽不明の話題をトップ見出しに付ける週刊誌などは許されている。
(一部に腹を立てる人がいるのかもしれないが)
この傾向がSNSの個人発信だけでなく、ときにマスコミも同調するから怖い。
彼らの表現の自由には、気に入らない表現は含まれないのだと分かる。
だが結果として、炎上騒ぎはその本のPRに一役買ってしまうことになる。
事実、『トランスジェンダーになりたい少女たち』は大手書店で軒並み取り扱いを中止したが
Amazonで総合ランキング1位を獲得した。
『職場の「困った人」・・・』は書店での取り扱いもあるようなので、そこまで影響はないかもしれないが
今回の騒ぎはいいプロモーションになっただろう。
興味がなかった私が「読んでみたい」と思うくらいだから。