東京都知事選挙が終わって、現職の小池百合子が圧勝した。
結果はともかく、今回気になったのは公選法違反と思える行為が目立ったこと。
告示前から選挙運動をしたり
法定ビラ以外の物を配布したり
あからさまに演説を妨害したり
公選法では禁止されていることが堂々と行われて、ネットメディアで発信されている。
10年以上前の話だが、友人の選挙を手伝ったことがある。
そのときは、何をやるにも選管に確認して、大丈夫と言われたことだけをしていた。
印刷物の文言ひとつにも注意していたし、活動そのものも第一に
「公選法違反にならない」ことが求められた。
しかし最近は都知事選に限らず、公選法に抵触するような活動が多い。
先日の東京15区補選では、候補者自信が対立候補の妨害(騒音、誹謗中傷、付きまとい)などを行なって
これはさすがに逮捕されたが、当人は
「安倍さんへの演説妨害がセーフだったのだから、俺もセーフだ」
という意味のことを発していた。
街頭演説ヤジ排除訴訟により選挙妨害については「排除は不当」という司法のお墨付きが出てしまった。
宣説妨害に関して選管が及び腰になるのは無理もないが、それがどんどん酷い方向に向かっている。
せめて演説妨害以外はちゃんと取り締まるのかと思えば、他の違反行為もスルー。
次期衆院選は、もっとひどいことになるのではないか。
こういうことは初動が大切。
小さな違反でも最初に見つけたものは処分しておけば、今回だって選挙違反として罰することができた。
サッカーの審判は、キックオフ直後のファウルを厳しくとらないと試合が荒れる。
なにごとも最初の違反には厳しくしなければならないのだ。
公選法はもう手遅れかもしれない。