普段の私はほとんど飲酒しない。
月に一度、ビール1本を飲むかどうかといったレベルだ。
飲み会には基本的に参加しないのだが、参加するときはウーロン茶かジンジャーエール。
飲もうと思えば少しは飲めるのだが「飲みたい」と思うことがほとんどない。
飲むのは、旅先で夕食のときに1杯だけだ。
今日初めて、山小屋に泊まった。
夕食にジビエのソーセージが出されたので、ビールも注文した。
この小屋だけのオリジナルクラフトビールだった。
面白い。それだけで面白い。
出てきたビールは、登山の後ということもあって最高においしく感じた。
ビールそのものも丁寧に造られているのだと思う(よくわからないけど)。
よく目にする缶ビールも売られているが、せっかく山を登ってきたのだから、割高でもオリジナルを飲みたい。
その気持に応えてくれるビールだった。
もちろん1杯でじゅうぶん満足した。
料理もコーヒーも、魅力的なものを提供してくれた。
注文しないのはもったいない、と思える体験をさせてくれる。
テント泊と比べると、小屋泊は費用がかさむが、実際に体験してみると、サービスの対価としては決して高くないと思った。
雨の音さえも心地よい、富士見平小屋の夜。