何年も前から耳障りだった言葉に「経験値」がある。
もちろんRPGで使う経験値のことではなく、「経験」の意味で使われる「経験値」だ。
私は10代の頃、ゲームをしていて初めて経験値という言葉を知った。
レベルアップするための指標となる数値で、戦闘に勝利すれば獲得できるものだ。
経験値という言葉は、ゲーム以外では使われていなかった。
だがいつしか、テレビのスポーツ実況を中心に、経験値が頻発するようになった。
テレビの中で言っているのは「経験」で置き換えられるというか
経験という意味で使っている。
経験値を重ねて・・・
いやそれは「経験を重ねて」だろう。
聞いていてとても気になるのだが、
見方を変えると、ゲーム用語が誤用されるほどに一般化していることの証でもある。
電車になることはそうそうないが、たまに乗れば、乗客の8割くらいがスマホを凝視している。
そのうち半数近くはゲームをプレーしているのだろう(指が始終動いている)。
しかし、最近のゲームにも経験値という概念があるのだろうか。
30年近くゲームをしていないので、最近のことはまるで分からないけど。