寒い日が続く。氷点下の朝には慣れたが、日中の低温は体にしみる。
夕方から東広島市北部の福富町を訪ねると、道路は白く、雪はしんしんと降ってきた。
車のタイヤは冬用だが、雪道は油断できない。「ここは大丈夫だろう」という場所で滑ったことが何度かあるので、後ろの車に煽られるくらいゆっくり走ってしまう。
雪道は怖いが、雪景色は楽しい。どことなく非日常を感じる。特に写真を撮るのが楽しくなる。いつもなら被写体にならない場面も、雪が降るだけで雰囲気ががらりと変わることがある。
福富からの帰り道。数か所で写真を撮った。見慣れた山間の集落が、白川郷のような雰囲気になる。とまで言うと大げさだが、なんともいえない郷愁に駆られる。
今夜も雪が降り続いている。すでに周囲の路面は真っ白だ。
明日もまた、カメラを手放せない。