スキーもスノーボードもしたことがない。
バブル時代に学生だったが、ウィンタースポーツにはまったく縁がなかった。
あの頃はテレビでアルペンやビクトリアのCMがたくさん流れていた。
毎年冬になると広瀬香美の歌がヒットしていた。
バブルが弾けてからもクロカンやモーグルなど、遊び方のバリエーションが増えたが
私はいっさい興味を持たなかった。
何より寒そうだ。
雪が降る寒い日に、外に出なくてもいいものを。
と思っていた。
冬が好きになったのは山登りを始めてからだ。
夏が嫌いになった、という方が正しいかもしれない。
暑い時は登りたくない、動きたくない。
ウオーキングに出るのもいやだ。
冬はいい。
体を動かすベストシーズンに思えてきた。
そして今日はついに、雪山に登ってみた。
県民の森スキー場そばの毛無山。
登山道を少し登ると、雪は音を吸収するからか、何も聞こえない。
コゲラが木を叩く音だけが響いている。
すごく気持ちがいい。
天気は良くないし、ただ山を歩くだけなのに、楽しくて仕方ない。
初めて使ったワカンが途中で何度も外れるトラブルはあったが、
これは次回の宿題。
帰宅してさっそくバンドの長さを調整したので、次は大丈夫だろう。
冬はあっという間に終わる。
行ける時に行っておきたい。