島根県立美術館で買った森山大道の図録「光の記憶」を見ていたら
「プロヴォーク」掲載の写真がいくつか収録されていた。
プロヴォークは写真展で、ガラスケースに陳列されていて、中を見ることはできなかった。
今更ながら「見たい」という気持ちが強くなってきて、当然ググってみた。
すると、二手舎という出版社が完全復刻版を刊行しているではないか。
しかし同社の販売ページでは、国内向けの購入ボタンが見つからず・・・
蔦屋書店で見つけた。
値段は決して安いものではないが、この機会を逃したら一生見られないかもしれないと思い購入。
最近は、欲望に素直な傾向があると自覚している。
自分のための投資は惜しんではいけない。
というわけで先日届いたプロヴォークを、3日おきぐらいに開いて見ている。
よくわからない写真もあるのだが、なぜか気になるので見たくなる。
何度か見ているうちに気づくものもあるし、いまだ理解できないものもある。
意味や思想はともかく、私の心にはヒットする写真。
思想という意味では、結構長い文章が書き綴られていて、
写真家とはこんなに饒舌なものなのかと驚いた。
そういえば森山大道の文章はとても文学的だった。
感化されやすい私は、6月以降はモノクロ・ノーファインダーで撮ることが増えた。
これから少しずつプロヴォークの影響も受けるかもしれない。
白飛び寸前の写真も魅力的だ。
また撮影意欲が湧いてきた。