かるたの編纂を少しだけお手伝いしている。
今日は読み札の案を作ってみた。
基本は百人一首のごとく五七五の語調なのだが、これが思った以上に楽しい。
俳句なら一句も浮かばないのだが、標語のようなフレーズは次々と湧いてくる。
ただし、かるたなので文頭を、五十音の一字ずつに当てはめなければならない。
作り始めて2時間。
「ぬ」「ら」「を」「ん」の4つが残った。
「を」と「ん」は別格として・・・
「ら」は苦戦しそうな予感があったが、「ぬ」はそこまで難しくないと思っていた。
しかし、いざ当てはめようと思うといい言葉がない。
はたして「ぬ」で始まる日本語って、どれくらいあるのだろうか?
愛用している明鏡国語辞典を引いた。
「ぬ」で始まる言葉は、全部で5ページ少々。
12ページもある「ら」の半分にも満たない。
「ん」(0.5ページ)「を」(1.5ページ)「る」(3ページ)に次ぐ少なさだった。
「ぬ」で始まる言葉で興味深いのは「鵺(ぬえ)」。
伝説上の怪物だと思っていたが、トラツグミという鳥の別名でもあるようだ。
怪物の鵺も鳴き声はトラツグミに似ていると、辞書に書いてある。
「ぬ」が「鵺」から始まるかるた、いつか作ってみたい・