熊本市が市内の定住外国人との対話集会を開いた。
「行政書類の年号は『元号』中心なのでわかりにくい」「給食は文化や宗教に配慮して」定住外国人と熊本市長の対話集会
このニュースがヤフーニュースでも取り上げられ、多くの人が反発しているようだ。
FLASHの記事はこちら
「嫌なら帰れ」「一理ある」外国人が熊本市長に「元号わかりにくい」「給食は宗教に配慮して」要望で大論争
以下批判コメントの引用
《そんなに嫌なら文句言ってないで国に帰ればいいと思う》
《郷に入っては郷に従えができないなら帰るべき。日本には日本のルールや習慣がある。それを外から来た人間が否定するとか何様か?》
といった過激な言葉が並ぶ。
だが、当該記事の後述(市長のXコメント)にもあるように
……熊本は住みやすく満足しているというのが、外国人の大半の意見であり、自分たちの国のルールに日本人が合わせろというような意見を言う人はお1人もいらっしゃいませんでしたので、その点は誤解しないでいただければと思います
と、決して日本の制度やサービスを変えろと要望しているわけではない。
だが、報道の一次ソースである熊本放送の記事ではそのようなことが書かれていない。
このニュースでは「外国人の要望を今後の市政運営に生かす」としか書かれていないので
「外国人に合わせなければならないのか」と不満や疑問を持つ人が出るだろう。
最近よく「見出し詐欺」という言葉を目にするが、見出しだけでは誤解してしまう記事もあれば
本文を読んでも大事なことが書かれていない記事もある。
以下はSPA!の記事だが、一次ソースの中日新聞の記事では重要な背景が書かれていないという。
「反戦デモに参加し退学処分」は見出し詐欺?…当の愛知大学広報部を直撃
紙の新聞は字数が限られているとはいえ、退学になった理由が
単に「反戦デモに参加したこと」ではないことは、中日新聞も知っていただろう。
あえて背景を隠して報道することで、大学への批判を誘導しているように思える。
先にふれた熊本放送のニュースも、日本人と外国人の間に対立を生もうとしている。
穿った見方かもしれないが、ことを荒立てて
「火のない所に煙を立てよう」とでも思っているのではないだろうか。
トラブルが大きくなれば視聴率がとれるだろうし、Webページならアクセスが増えるだろう。
「売らんがため」の報道姿勢が、ニュースの大切な情報を隠してしまっている。
最近、そんな報道が多くなったのか?
はたまた、そんなのは昔からあったことで、今ではそれが簡単にバレてしまうのか?
ニュースを受け止める読者、視聴者はもっと賢くならねばと思った。