今日の小説塾は、これまでで最も緊張した時間だった。
過去に4作の批評を受けたが、今日ほど心臓の鼓動を感じたことはない。
テーマは「広島のタブー」だったのだが、
書いている私自身が、その「タブー」に飲み込まれていると感じた。
攻めた書き方をしたつもりだったが、
知らず知らずのうちに表現を抑えていた。
それでも他人からの批評を聞くのが怖かった。
図らずもタブーが存在していいることが証明された気がする。
もの言えぬ雰囲気は、いつの時代にもある。
まして今は、マイノリティー保護の潮流が大きくなっている。
ポリティカルコレクトネスというものが、どんどん幅を利かせ
自由にものを言うことが難しくなっている。
そんな社会に疑問を投げかけるつもりだったが
自分もどこかで萎縮している。
この「広島のタブー」にどう対峙するのか。
新たな戦いが始まった。