先日の雑記帳に書いた、正客を務める茶会の日が来た。
昨夜はYoutubeで「茶会 正客 会話」と検索をかけて動画を探したが
正客の会話についてのものは見つからず。席入や亭主の作法しか出てこなかった。
先生からもらったカンペだけが頼りだ。
戦々恐々として先生宅に赴く。
本日は次客さん以降、皆私より経験が短い。
つまり
私が間違っても、気づいてくれる可能性が低い。
私が作法を間違えば、後に続く人が皆間違えるのだ。
自分一人が恥をかくならまだしも、他に四人も道連れにするわけにはいかない。
前茶、食事、迎え付け、席入り……滅多に経験しないことが次々と進行する。
挨拶で諸々のおもてなしについて語るという、もうこれどうするの?って言いたくなるような役目。
先生が亭主なのでいろいろフォローしてくれたが、自分でも何を喋ったのかよく覚えていない。
いっそ、お茶を点てる方が気楽に思えた。
本席の掛け軸は「壺中日月長(こちゅうにちげつながし)」。
何かに夢中でいるときは、月日があっという間に過ぎてゆく、という意味らしい。
午前七時開始という、もう経験しないであろう朝茶会。
終わったのが正午すぎと、気がつけば五時間以上経っていた。
正客を務めている間も「壺中」だったのだろうか。
本日の茶花
前茶は菊、本席は椿。
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