大島の昼下がり

 

今日から3日間、しまなみ海道の取材だ。

向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島

6つの島々に暮らす人たち、根付く産業などをクローズアップする。

取材するにあたっては、いつも企画の根底に流れるテーマやキーワードなどを思い描く。

もちろん私の勝手なイメージから作り上げる仮説なのだが

仮説がないと、ありきたりのことを聞くだけの取材になってしまう。

この人のどこにスポットを当て、何を尋ねるのか。

何を深掘りしていくのか。

深みのある取材をしようと思えば、予習も必要だ。

 

しかし、どんなに予習して仮説を練っても、思った通りに話が進まないことがある。

こちらが知りたいことと取材対象者が言いたいことがイコールでないことはままあるし、

建前と本音のギャップもある。

 

幸いなことに、結論が決まっている取材は滅多にない。

取材を通して感じたものをベースに、記事化する自由がある。

今回も初日から、仮説とは少し違った現実が見えてきた。

明日もその仮説を前提に取材するが、最後は想定していたテーマの通りにはならないだろう。

それが取材の面白さだと思う。

黒だと思っていたものが、取材をしてみると白だったということもある。

真実はいつも現場にあるのだ。

自分の取材を信じているからこそ、誰にも書けない記事が書けると思っている。

 

 

広島のライター&カメラマン
ぶるぼん企画室
代表 堀行丈治
東広島市八本松南5-6-12コウセイビル202
TEL.082-401-1072 FAX.082-553-0556

 

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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。