畑の片隅に群生しているヒメオドリコソウ

 

弟が帰っていたので、母と3人で畑に出た。

今日の目的は、マルチを突き破って茂っている茅を根こそぎ抜くこと。

ついでに少々の枯れ葉を焼いた。

イノシシがあちこちを掘り返していて、歩くのも難しいほどだ。

作物はなくても、雑草の根を探していたのだろうか。

くるぶしよりも深い穴がたくさんある。

彼らも必死なのだ。

今年は今までよりもしっかり対策しなければならない。

 

畑の半分ほどは遊休地のようなもので、マルチを被せて何年も放置している。

マルチも万能ではないいので、僅かの隙間から出てきた草は、徐々に勢力を大きくする。

気がつけば半分くらいは草に覆われてしまった。

母はずっと気になっていたらしく、男手が多い今日ならと茅撲滅作戦を指揮した。

畑の土も、放っておくと硬くなる.

鍬では埒があかず、弟がスコップで掘り返して土をほぐす。

私はその間に、今季初の草刈りをした。

まだそれほど伸びてはいないが、花が咲いている草は種が落ちて増えるのだという。

草を刈っていると、タンポポや水仙などの花も目に入る。

残してあげたい気持ちもあるが、野菜作りには不要なので躊躇いなく刈る。

踊子草もたくさんあった。

私の好きな植物だ。

なぜ好きなのかは自分でもよくわからないが、名前も姿もかわいらしいと思う。

群生しているのを見ると、違う世界にいる気がする。

それでも刈る。

今日はまだ暑くないが、これから気温が上がってきたら、草花を愛でる余裕もなくなる。

草刈りが楽しいのは今だけかもしれない。

 

 

 

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代表 堀行丈治
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By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。