題名に「危険を冒す」と書いたが、実際はそうではない。
クライミングの話。
いつから始めたのかを調べると、去年の2月だったようだ。
ヘルメットの購入履歴で判明した。
あのときは体験会に参加して、そのまま広島のプロショップに連れて行ってもらい、
試着が必要なシューズ(びっくりするほど小さかった。今でもきつい)とハーネスを買い
ヘルメットはネットのほうが安いだろうということで、楽天で買ったのだった。
あれから1年4か月。
ツキイチくらいの頻度で岩に登っているが、そもそもの動機を思い出した。
今日の午前中は小雨がぱらつくので、クライミングではなく懸垂下降の講習だった。
ああ、私は岩に登りたいのではなく安全確保やロープワークがしたかったんだ。
そのために始めたクライミングだった。
だけど、安全確保もレスキューもロープワークも、
習っただけでは役に立たないだろう。
どんな場面でどのように使うか、それを知るためのクライミングなのだ。
実際、クライミングは安全確保ができていないと、墜落したときに命を落とす。
今日は核心部で2回滑ったので、安全確保ができてなければ私は2回死んでいるはずだ。
ロープの結び方、カラビナの使い方、何があっても死なないための安全確保を学ぶなら
クライミングに限る。
私は今も、目的は変わらず安全確保とロープワークなのでクライミングでどんな難しいルートを登るかについてはあまり興味がない。
だが、難しいルートほど安全確保の技量も試される。
だからもっと、難しいことにチャレンジしたいと思うようになった。
きっといつか、その経験が私を助けてくれるだろう。