あちら側の人はお断り

 

昨日(11月11日)の中国新聞「オピニオン」面にエッセイスト酒井順子さんの寄稿が載っていた。

高市政権誕生に思う 女性だから「連帯」の時代に幕

(ウェブ記事なし、紙面版のみ)

題名だけで、だいたい言いたいことは分かる。

上野千鶴子やお仲間たちが言っているようなことだ。

1行で言えば「女性宰相の誕生は喜ばしいことのはずなのに、それが高市なのが気に入らない」

酒井氏の寄稿文は個人の感想なので好きに書いてくれていいのだが、文中に気になる言葉があった。

女性であっても「あちら側」にいる戦略を取り、「女だから」という理由で憎まれずにきたように見える”名誉男性的”な存在だからなのです。

 

酒井氏によると(以下は私の要約)

男は性差を気にしないが、女は歴史上ずっと二流扱いされてきた。男より下の存在だったから同性を頼りにする

という連帯意識が生まれているらしい。

つまり、高市はその性差や男女の上下関係を気にしない=「あちら側」の人間だから連帯できないと。

しかも

「女だから」という理由で憎まれずにきた「ように見える」

という個人の感想が拠り所。

「なんか感じ悪いから私たちの仲間じゃない」と排除している。

 

「あちら側」と自分たちという、世の中を二分する思考。

高市政権への論評では、左翼的な思想の人たちによく見られる。

気に入らないやつは敵認定。女であっても女と認めない。

社会の分断を進めているのはきっと「こんな人たち」なのだろうと感じた次第です。

 

 

By ほりゆき

ぶるぼん企画室代表の堀行丈治(ほりゆきたけはる)です。取材、執筆、撮影、編集を生業としています。